潜在顧客(ターゲット)は、江戸の衆、百万人
特別展「蔦屋重三郎コンテンツビジネスの風雲児」
特別展「蔦屋重三郎コンテンツビジネスの風雲児」作品 特別展「蔦屋重三郎コンテンツビジネスの風雲児」作品 特別展「蔦屋重三郎コンテンツビジネスの風雲児」作品 特別展「蔦屋重三郎コンテンツビジネスの風雲児」作品
東京国立博物館
重要文化財「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」 東洲斎写楽筆 寛政6年(1794) 東京国立博物館蔵 「婦女人相十品 ポッピンを吹く娘」 喜多川歌麿筆 寛政4~5年(1792~93)頃 東京国立博物館蔵 「姿見七人化粧」 喜多川歌麿筆 寛政4~5年(1792~93)頃 東京国立博物館蔵 重要文化財 「市川鰕蔵の竹村定之進」 東洲斎写楽筆 寛政6年(1794) 東京国立博物館蔵 『箱入娘面屋人魚』 山東京伝作 寛政3年(1791)正月 東京国立博物館蔵 ※画像は全て部分。

ニュース

  • 2025.2.27

    TOP、見どころ、グッズページを更新しました。

  • 2025.1.27

    チケット、グッズ、音声ガイド、スペシャルページを更新しました。

  • 2024.12.27

    公式ホームページをリニューアルしました。

展覧会について

江戸時代の傑出した出版業者である蔦重こと蔦屋重三郎(1750~97)は、
喜多川歌麿、東洲斎写楽といった現代では世界的芸術家と
みなされる浮世絵師を世に出したことで知られています。
本展ではその蔦重の活動をつぶさにみつめながら、天明、寛政(1781~1801)期を
中心に江戸の多彩な文化をご覧いただきます。

蔦重は江戸の遊郭や歌舞伎を背景にしながら、狂歌の隆盛に合わせて、
狂歌師や戯作者とも親交を深めるなど、武家や富裕な町人、人気役者、
人気戯作者、人気絵師のネットワークを縦横無尽に広げて、
さまざまな分野を結びつけながら、さながらメディアミックスによって、
出版業界にさまざまな新機軸を打ち出します。

蔦重はその商才を活かして、コンテンツ・ビジネスを際限なく革新し続けました。
そこに根差したものは徹底的なユーザー(消費者)の視点であり、
人々が楽しむもの、面白いものを追い求めた
バイタリティーにあるといえるでしょう。

この展覧会では、蔦屋重三郎を主人公とした2025年の大河ドラマ
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK)とも連携し、江戸の街の様相とともに、
蔦重の出版活動をさまざまにご覧いただきながら、蔦重が江戸時代後期の出版文化の
一翼を担っていただけでなく、彼が創出した価値観や芸術性が
いかなるものであったかを体感いただきます。