特別展「蔦屋重三郎コンテンツビジネスの風雲児」

重要文化財 三代目大谷鬼次の江戸兵衛(部分) 東洲斎写楽筆 寛政6年(1794) 東京国立博物館蔵、姿見七人化粧(部分) 喜多川歌麿筆 寛政4~5年(1792~93)頃 東京国立博物館蔵、『画本虫撰』(部分) 宿屋飯盛撰/喜多川歌麿画 天明8年(1788) 千葉市美術館蔵、『青楼美人合姿鏡』 北尾重政・勝川春章画 安永5年(1776) 東京国立博物館蔵、婦女人相十品 ポッピンを吹く娘(部分) 喜多川歌麿筆 寛政4~5年(1792~93)頃 東京国立博物館蔵、重要文化財 市川鰕蔵の竹村定之進(部分) 東洲斎写楽筆 寛政6年(1794) 東京国立博物館蔵、『箱入娘面屋人魚』(部分)山東京伝作 寛政3年(1791) 東京国立博物館蔵

重要文化財 三代目大谷鬼次の江戸兵衛(部分) 東洲斎写楽筆 寛政6年(1794) 東京国立博物館蔵
姿見七人化粧(部分) 喜多川歌麿筆 寛政4~5年(1792~93)頃 東京国立博物館蔵
『画本虫撰』(部分) 宿屋飯盛撰/喜多川歌麿画 天明8年(1788) 千葉市美術館蔵
『青楼美人合姿鏡』 北尾重政・勝川春章画 安永5年(1776) 東京国立博物館蔵
婦女人相十品 ポッピンを吹く娘(部分) 喜多川歌麿筆 寛政4~5年(1792~93)頃 東京国立博物館蔵
重要文化財 市川鰕蔵の竹村定之進(部分) 東洲斎写楽筆 寛政6年(1794) 東京国立博物館蔵
『箱入娘面屋人魚』(部分)山東京伝作 寛政3年(1791) 東京国立博物館蔵

企画趣旨

江戸時代の傑出した出版業者である蔦重こと蔦屋重三郎(1750~97)は、喜多川歌麿、東洲斎写楽といった現代では世界的芸術家とみなされる浮世絵師を世に出したことで知られています。本展ではその蔦重の活動をつぶさにみつめながら、天明、寛政(1781~1801)期を中心に江戸の多彩な文化をご覧いただきます。

蔦重は江戸の遊郭や歌舞伎を背景にしながら、狂歌の隆盛に合わせて、狂歌師や戯作者とも親交を深めるなど、武家や富裕な町民、人気役者、人気戯作者、人気絵師のネットワークを縦横無尽に広げて、さまざまな分野を結びつけながら、さながらメディアミックスによって、出版業界にさまざまな新機軸を打ち出します。

蔦重はその商才を活かして、コンテンツ・ビジネスを際限なく革新し続けました。そこに根差したものは徹底的なユーザー(消費者)の視点であり、人々が楽しむもの、面白いものを追い求めたバイタリティーにあるといえるでしょう。

この展覧会では、蔦屋重三郎を主人公とした2025年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK)とも連携し、江戸の街の様相とともに、蔦重の出版活動をさまざまにご覧いただきながら、蔦重が江戸時代後期の出版文化の一翼を担っていただけでなく、彼が創出した価値観や芸術性がいかなるものであったかを体感いただきます。

蔦屋重三郎とは

「蔦重」こと蔦屋重三郎(1750~97)は、江戸時代も後半にさしかかろうとする頃、貸本業から身を起こし、社会状況の変化をつぶさにとらえ、まさにメディア王にのぼりつめました。
浮世絵師のなかでも、とくに名高い歌麿や写楽を見出し、プロデュースしたことで知られています。また黄表紙や洒落本といった文芸のジャンルでも、時流をつかみ、数々のベストセラー作品を生み出しました。敏腕プロデューサーであり、稀代のマーケターでもあったといえます。彼は、まさに時代の風雲児といってよいでしょう。

大河ドラマ
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK)

【放送予定】2025年1月5日(日)放送開始

ないない尽くしの生まれから“江戸のメディア王”として時代の寵児に!蔦重こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描きます。
作 森下佳子 主演 横浜流星(蔦屋重三郎 役)       



開催概要

  • 展覧会名

    特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」
    Special Exhibition
    Tsutaya Jūzaburō: Creative Visionary of Edo

  • 会期

    2025年4月22日(火)~6月15日(日)

  • 会場

    東京国立博物館 平成館

  • 主催

    東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション

  • お問合せ

    050-5541-8600(ハローダイヤル)

  • 報道関係お問合せ

    「東博が江戸2025」広報事務局
    tohaku-edo2025-pr@kyodo-pr.co.jp
    TEL 03-6264-2382

  • 会場アクセス

    地図 JR上野駅公園口、または鶯谷駅南口下車 徒歩10分
    東京メトロ 銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅下車 徒歩15分
    京成電鉄 京成上野駅下車 徒歩15分

*開館時間、休館日、入館方法、観覧料等の情報は、確定し次第、本サイト等でお知らせいたします。
*展示作品、会期、展示期間等については、今後の諸事情により変更する場合があります。最新情報は本サイト等でご確認ください。
*会期中、一部作品の展示替えを行います。